2015年9月4日(金)〜2015年9月6日(日)どこか登山したいねという話になった時に、登山雑誌に掲載されていた妙高山・火打山に惹かれ、のんびりテント泊してきました。
今回は1日目、笹ヶ峰登山口から火打山を登り、黒沢池ヒュッテで幕営しました。
妙高山・火打山登山について
ルートとコースタイム
笹ヶ峰登山口(5:45)ー黒沢橋(6:36)ー富士見平(8:23)ー高谷池ヒュッテ(9:22)ー天狗の庭(9:57)ー火打山(11:52)=お昼ご飯=火打山発(12:21)ー高谷池ヒュッテ(13:05)ー黒沢池ヒュッテ(14:11)
青春18切符で妙高高原駅へ
当時、大学3年生。楽しい楽しい夏休み真っ只中でした。いろんなところに出かけたいけれど、お金はなかったので青春18切符で移動していました。
初日は高尾駅で集合して、小淵沢駅まで移動して、小海線に乗ってちょっと遠回りして乗り鉄を楽しんだ後、妙高高原駅へ行くことにしました。
青春18切符を使う電車旅はなんだかワクワクするので大好きです。
小海線で高原電車旅
小海線は、山梨県小淵沢駅から長野県小諸駅まで結ぶJR線です。別名「八ヶ岳高原線」の名前が付いており、南アルプスを背に走る姿が鉄道写真で有名です。
-- 11:12
小淵沢駅までは高雄駅から中央線で来たので、ここで小海線に乗り換え、山梨県小淵沢駅から北上します。
乗った列車は2両のワンマン列車でした。
途中、JR線の標高としては最高駅となる野辺山駅を通過しました。
小海線は八ヶ岳高原線の名があるように、全体的に標高が高く、JRの標高が高い駅ベスト9は全て小海線の駅です。
山々の間を進んで行く電車は車窓からの風景がとても楽しめました。大きな窓から広がる高原風景が、高原好きにはたまりません。
小海線は非電化なので、電線が上にありません。電車後方から外を見てみると、走ってきた線路が1本青い空の下に続いているので、非常に気持ち良いです。
登山とかでも1本道がただ続いているのを見るのが好きなので、小海線のこの風景を見ているだけでもワクワクしました。
しなの鉄道で妙高高原駅まで
-- 13:39
小海線を小諸駅で降りて、しなの鉄道に乗り換えます。赤い車体が綺麗な電車でした。
-- 15:05
長野駅で今度はしなの鉄道北しなの線に乗り換えます。今回は1日目は電車旅を楽しむ、贅沢な移動旅付きの登山です。
-- 16:07
北しなの線に乗って、ようやく到着したのが「妙高高原駅」。笹ヶ峰登山口から今回は登る予定です。
妙高高原駅から笹ヶ峰登山口まではバスが出ているのですが、1日の半数は少ないです。
妙高高原駅に着いた時間にはもうバスは終わっていたので、本日の幕営地笹ヶ峰キャンプ場までは駅前にあるタクシーに頼み、送ってもらいました。
笹ヶ峰キャンプ場で前泊
笹ヶ峰キャンプ場は妙高山・火打山の登山口となる笹ヶ峰登山口からすぐのところにあります。営業期間は7〜9月ですが、9月は土日祝しか営業していません。
9月の金曜日に前泊したかったので、事前に電話で確認したところ、好きなところにテントを張って良いですよとのことだったので、お言葉に甘え利用しました。
300張も張れるテント場で、宿泊していたのは私たちともう1張だけでした。
明日の登山に備えて早めに寝ました。
妙高山・火打山登山1日目
笹ヶ峰登山口から登山スタート!
--5:45
笹ヶ峰キャンプ場を後にして、笹ヶ峰登山口から登山スタートです。登山口に登山届ポストがあるので、持ってきた登山届をこちらに提出しました。
登山届の紙も置いてあったので、こちらで書いて提出することも可能そうです。
足元には方位が記されていたり、とても丁寧に整備された登山口です。
登山口から歩き始めるとすぐに木道が始まります。
この登山がきっかけで木道好きが増した気がします。ただ同時に上手に歩かないと、土の登山道と違って木道は膝に負担がかかります。
木道があるということは道が水っぽくてぐちゃぐちゃになりやすいということ。所々沢を超えて行きます。
大きな沢には、最近作られたであろうちゃんとした橋もかけられていました。
--6:36
黒沢に着きました。道標が傾いてしまっています。
黒沢、意外と川幅があります。
ここまでは、そこまで勾配もキツくなく登ってこれるのですが、ここからは十二曲がりという急騰が始まります。
急勾配の十二曲がり
カウントが所々あるのですが、見つけられたら見つけられなかったり。12個カウントするのはなかなか難しかったです。
意外と元気だったので、サクサク登っていきます。クネクネしてて急勾配ではあります。
途中は見つけらず、2個めの次は12個目を見つけたのでした。
十二曲がりを登りきった先に開けた場所がありました。山々が見えます。
三角屋根の黒谷池ヒュッテを目指します
火打山山頂まではまだまだ。
--8:23
黙々と木道を登っていくと分岐にたどり着きました。右に行くと黒沢池ヒュッテや、妙高山に辿り着けます。
今日は火打山を登って、黒沢池ヒュッテでテント泊の予定です。
だんだんと開けてきて、火打山が見えてきました。
「オヤマリンドウ」
火打山は花の百名山ですが、もう時期も遅く花はこれぐらいしか写真に撮れませんでした。
-- 9:22
三角屋根が特徴の高谷池ヒュッテに到着しました。ちょこっと寄っただけでしたが雰囲気が良かったので、今度改めて来たいです。
水場の池は池の水を引いているらしいので、煮沸等少し注意が必要です。
火打山まで素晴らしい湿原を歩く
火打山山頂を目指し、小屋を出発します。デポすれば良かったのに何故かテント泊装備を背負って登りました。
小屋から少し歩くと湿原が広がります。草紅葉は少し始まったばかりの時期でしたが、この後進むともっと綺麗な風景が広がるそうです。
三角屋根が特徴的な高谷池ヒュッテと高谷池のこのなんとも素敵な風景が有名です。
地上の楽園と称されるそうですが、まさにそんな感じ。いろんな登山者が所々で休憩して、風景を眺めていました。
また来たいと初めて来たのに思ってしまうほど、見ていて飽きません。
湿原の中に登山道が作られているので、綺麗な木道が山頂に向けて続いています。
登山道の両脇に草紅葉が広がっていて、秋を感じます。
1本道を写真に撮るのが好きなわたしは大満足な木道でした。
天狗の庭でひとやすみ
-- 9:57
天狗の庭に到着しました。木道から少し外れて休憩できるので、ここで一休みされてる方が多かったです。
7月ごろにはピンク色のハクサンコザクラの群生が見られるそう。
池塘に火打山が映り込む風景が有名だそうですが、目的地の火打山がだんだんガスがかかってきてしまって、見れなくなってしまいました。
木道を進んでも進んでも地糖が広がり続けます。
天狗の"庭"という名前のように、庭のような平坦な道が続きます。淵まで行ったらきっと登り始めるのだろうと思いながら歩みを進めるのみです。
池に反射する景色が見たかったです。が、これはこれで綺麗です。
天狗の庭を振り返りながら火打山へ登る
そして、いよいよ山頂に向け登り始めます。
後ろに今歩いてきたばかりの天狗の庭が広がっているので、ついつい後ろを振り返りながら登ってしまいます。
反射する池や地糖が綺麗で、雲の動きによって池に反射する空模様が変わるので、それもまた見ていて面白いところです。
天狗の庭から火打山までは標高差300mくらいです。山頂がもう目の前に見えているので、そこを目指して、ただ登るのみです。
途中、雷鳥平と呼ばれる場所があり、雷鳥が見られるらしいのですが、わたしが行った時は上りも下りも見つかりませんでした。
火打山山頂 2,462mに登頂
コツコツと登っていると山頂に到着しました。眼下に見える風景は登っている時とあまり変わらないですが、天狗の庭がとても遠くに見えます。
-- 11:52
山頂の道標。なぜか左に寄った写真になっていますが…
ガスっていて展望はあまり良くなかったのですが、山頂は広くお昼ご飯を食べる方が多数。
わたしもここでカップラーメンを食べました。
火打山から黒沢池ヒュッテへ
また天狗の庭を眺めながら下山していきます。今日は黒沢池ヒュッテでテント泊の予定です。
池塘と草紅葉を眺めながら登ってきた道を折り返します。同じ道を歩くのはつまらないですが、風景が綺麗なので二度目もとっても楽しかったです。
-- 13:05
途中分岐の道があり、高谷池ヒュッテを経由せずに火打山から黒沢池ヒュッテまで最短経路でいけます。
この花の名前がどんなに調べてもわからなかったので、もしご存知の方がいらっしゃったらコメント頂きたいです!
-- 14:11
だんだん湿度が上がってきて、小雨のような霧のような中を進んでいましたが、すっかり着いた頃には雨に。
1日目は黒沢池ヒュッテで幕営します。
2日目に続きます
2日目は黒沢池ヒュッテから妙高山に登り、笹ヶ峰登山口まで下山する予定です。
2日目のブログ記事も更新するので、是非読んでいただければと思います。