2017年8月10日11日 山の日の登山に選んだのは乗鞍岳のご来光でした。天気に恵まれず、ご来光は見れませんでしたが、お花畑を楽しみ、雷鳥にも会うことができました!
- 乗鞍岳登山について
- 東京から渋滞に揉まれつつ乗鞍観光センター駐車場へ
- 乗鞍岳登山
- 畳平のお花畑を満喫します
- 乗鞍バスターミナルから下山
- 下山後 白骨温泉へ
- 東京までのロングドライブ
- 乗鞍岳ご来光登山まとめ
乗鞍岳登山について
- バスで上まで運んでくれるので、往復2時間半の山行時間で3025mの山に登ることができます
- 7月から9月のシーズンには、朝3時ごろ観光センターから出発する乗鞍岳ご来光バスがあります
- 乗鞍畳平お花畑遊歩道は登山をしなくても、お花畑をとっても楽しめるのでオススメです
ルートとコースタイム
■8月10日(木)
東京(12:30)〜[車移動]〜乗鞍観光センター駐車場(18:30)
■8月11日(金)
乗鞍観光センター駐車場(3:38)〜[乗鞍岳ご来光バス]〜県境ゲート(4:40)ー富士見岳(4:55-5:15)ー気象台分岐(5:25)ー肩ノ小屋(5:38)ー剣ヶ峰(6:40-6:50)ー頂上小屋(6:55-7:10)ー肩ノ小屋(7:38-7:45)ー気象台分岐(7:50)ー畳平(8:52)
東京から渋滞に揉まれつつ乗鞍観光センター駐車場へ
駐車場にはすでに私たち同様に車中泊を考えてる車がたくさんいました。
無料で200代駐車可能です。マイカー規制のためここでシャトルバスに乗り換えます。乗鞍岳御来光バスもここから出ます。
乗鞍岳マイカー規制 | 乗鞍高原 - WILD & FREE // Norikura Kogen
空を見るとなんだかどんより、?
明日の乗り場を確認して、夕飯の準備を始めました。
ご飯にこだわりたい
大学生の頃はサークルで登ってるため、ご飯とか適当だったので。社会人になってこだわりたいと思って、ホットサンドメーカーを購入しました!(結局モノ頼り)
コールマンのホットサンドイッチクッカーです。銀色の焼く部分と取っ手の部分が取り外せるのでコンパクトに持ち運ぶこともできます。今回はあしたの朝ごはんを作るために使用したので、登山リュックの中には入れずに、車に置いていきました。
朝ごはん1つ目の具材は卵とチーズとケチャップのホットサンドです。
甘いのが大好きなのでもう一つ作ってしまいました。チョコマシュマロバナナチョコ!
真ん中に仕切りが入っていて、三角2つに閉じられます。切れ目に沿って真ん中を切ると半分に分けることができます。今回は一緒に行った友人とそれぞれ2種類を半分こしました。
焼き目につくコールマンのマークがとっても可愛くてお気に入りです。
ホットサンドは朝ごはん用なので、アルミホイルにくるんでザックにしまいました。
そして、夕飯は大失敗したラザニア風パスタです。敗因はパスタを水に浸ける時間… 時短パスタなことに気づかず長い間つけてました。。
本当は美味しくなるはずだったのに。
乗鞍岳登山
ご来光バスで乗鞍岳へ
駐車場で車中泊をして起きたのは2:30。友人はあまり寝れなかったようで体調が悪かったようです。申し訳ない。
昨日の夜は切符売り場がやっていなかったので、朝一特設テントの下で売っていたバスのチケットを購入します。
「きれいなご来光が見られますように」の文字が眩しい。
8月はバスの時間が3:30になります。ご来光の時間は5:00頃、バスは50分ほどかかります。
私たちのバスは2台目。この日は3台バスが出てました、他にも来たのかわかりませんが。3:38に出発。しばし、寝ます。
富士見岳でご来光を見たかった
ご来光バスだけのバス停「県境ゲート」でバスを下車します。バスの終点の畳平で降りてしまうと、ご来光は見れないそうです。
「県境ゲート」についた時点であたりはガスの中でした。温度は11度。風が強くて体感温度はもっと寒かったです。
大黒岳や県境ゲート付近でご来光を見ることもできますが、寒くて立ち止まるのも嫌だったのと、ご来光を観れるかわからない天気の中進行方向と反対方向に進むのも癪だったので、剣ヶ峰方面である富士見岳でご来光を迎えることにしました。
--- 4:55
富士見岳到着後の精一杯のご来光がこちらです。
風が強いので雲とガスの動きがとても早いです。朝日が雲の合間から漏れるたびに誰もが祈っては、雲に隠れての繰り返し。だいぶ焦らされましたが、結局ご来光らしきご来光は見れず。
朝ごはんは昨日作ったホットサンドです。もう暖かさは失われていますが、以外と富士見岳までそこそこ登ったのでお腹が空いていました。
富士見だけでもうすでに2800mあります。ご来光見れたら、綺麗なんだろうなあ。
肩の小屋まで静かに歩く
富士見岳でご来光を見ている(見ようとしていた?)人の中には部活帰りのジャージのような学生がいたり、ライトなスニーカーの人も多く。
剣ヶ峰まで登山を目指す私たちと一緒に行く方はあまりいませんでした。
風が強くて、耳が寒くフードを被らないとやってられない状態。目の前は真っ白な霧です。
気象台分岐。うん、何も見えない!
のんびり歩いてると肩の小屋に着きます。ここまでは道幅もすごく広く、ほぼほぼ平坦な道でした。歩きやすい。
肩の小屋はまだ営業していなかったので、寒さを耐えつつ剣ヶ峰に向かいます。
剣ヶ峰へ
ガスガスの中を進みます。土が黒くて石というよりは岩がゴロゴロしてました。
しばらく歩くと土の色が少し変わってきます。
乗鞍岳山頂 剣ヶ峰 3026m
--- 6:40
頂上小屋から50分ほどで山頂に到着。景色は何も見えず。3000m級の山にしては凄くつらい!ということもなく登れました。天気が良かったらきっと綺麗な景色が見れたのだろう…
三角点△!
山頂は風が強くて、止まってるだけでどんどん体温が下がっていくのでひとまず移動することにします。
頂上小屋でひと休み
剣ヶ峰を後にして、先ほどは巻いた頂上小屋に立ち寄ります。小屋の前でひと休み。
なんだか色々と心惹かれる山グッズが売られていましたが、ぐっと我慢して下山します。
ぐんぐん下山します
あっという間に肩の小屋まで降りました。友人の体調が悪かったのもあり、サクサクと降りてます。
体が冷えたので温かいものでも飲むか〜と営業したての肩の小屋で少し休憩。
ぐんぐん降りて、不消ヶ池(きえずがいけ)のところまでたどり着きます。名前が素敵ですよね。夏でも雪渓が残っていました。
いよいよ分岐。お花畑経由で畳平へ向かいます。
畳平のお花畑を満喫します
お花畑方面に向かおうとすると、すぐに熊との接触防止の鐘がありました。せっかくなので鳴らしておきます。
道端にはもうちらほらお花たちが。全くもって山の花の名前を覚えられないので、撮ったらきちんと調べたい。
これは「ハクサンボウフウ」。よく似ている種類の花に「シラネニンジン」があるそう。葉っぱの形で見分けるそうです。ハクサンボウフウは粗めの鋸歯で、あまり深い切れ込みはない…写真見るとそんな感じがします。
(今までカリフラワーって呼んでた!)
乗鞍岳のお花畑は多くの高原植物があることでとっても有名らしく。本当にたくさんの高原植物を見ることができました。
水が豊富だからお花が育ちやすいようですね。ところどころ流れる水がとても綺麗でした。
「ウサギギク」。葉っぱがウサギの耳の形みたいだからというのが名前の由来だそうです。
「イワツメクサ」
湿気が多いガスの中にずっといるので、花々に露がついて瑞々しいです。
ふと上を見ると県境ゲートに向かう道が。乗鞍岳の道は整備されててすごいですね。
「チングルマ」。いつもチングルマは名前の由来である稚車の状態でしか見ないので、今調べるまで気づかなかった…。
わたしが知ってるチングルマもありました。この形が可愛くて好きです。
「ヨツバシオガマ」主に湿地帯に生えるそう。同種のミヤマシオガマは岩場に生えるそう。ふむふむ。
そんな感じでお花を大量に撮ってましたが、遊歩道の入口にたどり着きました。
畳平の遊歩道で雷鳥に出会う
向こうには畳平も見える!
まだまだ寄り道して、遊歩道も一周することにしました。
すれ違ったおじさんに「向こうに雷鳥がいるよ」と教えてもらい、駆け出す我々。雷鳥が出てくる天気である曇りと霧の日で良かった!と心から思いました。
そしてようやく出会えた雷鳥。二匹いました。
本日も丸っこくて可愛いよ!雷鳥に出会うとやはり嬉しい気持ちになります。
お花畑をまだまだ楽しむ!
まだまだ遊歩道にはお花が咲いてました。「チングルマ」かわいい。
「クロユリ」わたしがパッと見て名前がわかる高山植物です。わかりやすい。
「イワギキョウ」花弁が大きくて色が綺麗です。似たお花に「チシマギキョウ」があるそうですが、そちらは花に繊毛がつくそう。
「ミヤマアキノキリンソウ」名前が素敵。8〜9月に咲く花のよう。
だいぶお花畑を満喫したので畳平に向かいます。道標が雪をかぶってるようで可愛い。
ガスの中を進み畳平バス停の方へ
乗鞍バスターミナルから下山
--- 8:52
ようやく乗鞍バスターミナルに着きました。バスの時刻表を見るとまだ来ない様子。
畳平で既に標高2702mです。ここまでバスで来れるって凄い。
暇なのでまたお花の撮影会。岩から生えてる「イワギキョウ」が健気でした。
そして「ミヤマキンポウゲ」のお花畑!風に揺れてとっても綺麗でした。
「シナノオトギリ」うっすら赤くなっていました。
そういえば、ご来光バスに乗るときに往復乗車券を購入していたのでした。帰りはこれで乗鞍高原まで帰ります。
下山後 白骨温泉へ
下山して乗鞍高原観光センターで車を拾って、近くの白骨温泉に行きます。もう一つのメインはこっちだったかもしれない!アクセスがなかなか厳しいにもかかわらず名湯なので、マイカーで乗鞍岳に来たら絶対に白骨温泉にやろうと思っていました。
ご来光を見るために朝3時に出ていたのもあって、日帰り温泉が未だ営業していないところも多く、調べて営業していた煤香庵へ行きました。
他にもいくつか日帰り可能な温泉はありますが、要予約だったりするのでご確認ください!
昔ながらの佇まい
駐車場もいくつかあったので、安心して車を止めれました。和な佇まいがとっても良かったです。
暖簾をくぐって受付へ。
とりあえず温泉に入ることにしました!温泉の写真はないですが、とっても良かったです。空が開けていて青空の下熱々のお湯がとにかく気持ちよかった。
もちろん100%原産掛け流し、「3日入れば、3年風邪をひかない」そうです。
名物温泉粥を頂く
お腹がすいて我慢できなかったので、ご飯を食べることに。囲炉裏があったり、お食事するスペースも広々あります。
名物の温泉粥がついた「湯の花膳」を食べました!源泉で作られたお粥と一緒にいただくお漬物達が美味しくて美味しくて!一緒に頂いた川魚も、とにかく最高でした。
東京までのロングドライブ
白骨温泉でまったりした後は、また東京までのロングドライブ。車で4時間ぐらいかかりますね、
途中、諏訪湖サービスエリアで休憩。君の名はの聖地、諏訪湖ですね。今度のんびり来たいなあ。
休憩中に別の山友達から連絡があり、「明後日山いこーぜ!車出して!」と。昨日今日だけで8時間の運転をしましたが、2日後私は車で四国に行きました。(この登山の話はまたブログで書きたい)
サービスエリアで食べるソフトクリームは美味しい!
乗鞍岳ご来光登山まとめ
バスで簡単に3000m級の山に行けるので、わりと登山を始めたばかりの方でも気軽に行けるかもしれません。お花畑も綺麗でした!
ただやはり高山なので空気は薄く、急激にバスで標高を上げての登山スタートなので体調には十分ご注意ください。
ご来光バスはとっても便利ですね、
ご来光は残念ながら見れませんでしたが、お花畑と白骨温泉を大満喫した旅でした!行き帰りのロングドライブも女子トークで盛り上がったので、楽しい夏の思い出となりました。